ベトナムカンボジア観気2014
ハロン湾・アンコールワット観気ツアー 2014年2月27日~3月4日
春の観気旅行は、ベトナム・カンボジアの自然と人々の暮らしを体感する、地球への祈りの旅でした。
ベトナムでは、霧の中のハロン湾でしたが、海の桂林と呼ばれるように何百という奇岩の島々が現れては消え、山水画のような光景でした。船上で採りたてのおいしい海鮮料理をいただきました。雨上がりで新緑が鮮やかなハノイでは、ホーチミン廟やベトナム戦争の戦禍の跡地を巡りました。
カンボジアは、日本の真夏の暑さでしたが、湿度が低いせいか日蔭は涼しく感じました。アンコールワット遺跡は、予想以上に壮大で、気のよい聖地でした。河のように広い堀を手漕ぎの船に乗り、夕日を拝みに行きました。鳥のさえずり以外、何の音も聞こえず、オレンジ色の柔らかな太陽がゆっくりと沈んでいきました。アンコールトム遺跡は、四方を向いた多くの観音菩薩が彫られていて、クメールの微笑が優美でした。カンボジアのゆったりとして明るい気配は、1990年代後半まで続いていたという内戦がウソのようです。
ベトナムもカンボジアも、もともとはヒマラヤから流れる山脈とメコン川によって育まれてきた豊かな地域であり、仏教文化が栄えていました。最近まで続いた長い戦争や革命によって荒廃しましたが、今、日本など各国の援助を受けながら、本来の豊かな国へと復興してきています。ベトナム、カンボジアの自然と人々から生きる元気をいただいた旅でした。出口衆太郎